Uber Eats はスマホで注文するだけで、好きな食事を自宅まで届けてくれます。
Uber Eats の配達エリアは全国まで拡大しており、雨の日や暑い日などの外に出たくない場合でも、自宅の中から注文できる点が特徴です。
しかし、注文者や配達者など複数人が関わるサービスであるため「Uber Eats で商品が配達される仕組みを知りたい」「Uber Eats のメリット・デメリットとは?」と疑問が出てくる人も多いでしょう。
そこで本記事では、Uber Eats の概要からビジネスモデルの仕組み、注文から受け取りまでの詳しい流れを解説します。
さらに、配達パートナーや注文者、レストラン側がUber Eats を利用するメリット・デメリットについても紹介していきます。
注目を集めているUber Eats の仕組みを知ることで、注文者・配達パートナー・レストランなど、どのポジションでも安心して利用できます!
注文者だけではなく、Uber Eats の配達パートナーやレストランに導入を検討している場合、きっと役に立つ情報なので、ぜひ参考にしてみてください。
- Uber Eats とは注文された商品を届ける仕事
- 配達パートナーとレストランをマッチングさせるプラットフォーム
- 配達パートナーやレストランなど、利用する側によってメリット・デメリットが異なる
- レストラン側が利用することで、店舗規模以上の売り上げを獲得できる
- 注文者はスマホからいつでもどこでも商品を注文できる
- 配達パートナーは事前に登録していればすぐに働き始められる
- 加盟店は日本全国に存在するため他のフードデリバリーサービスより使いやすい
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Uber Eats(ウーバーイーツ)とは?
Uber Eats とは、2015年にカナダでサービスを開始し、2022年現在では世界36カ国以上で展開されているウーバーテクノロジーズが提供するフードデリバリーサービスです。
2016年には日本に上陸しており、47都道府県を対応エリアとしているため、どこからでもサービスを利用できます。
Uber Eats はスマホアプリ、もしくはWeb上から希望するレストランに注文を行い、商品が届けられます。
Uber Eats の配達パートナーがデリバリー対応を実施するため、本来フードデリバリーサービスを提供していないレストランの商品も注文が可能です。
レストラン側も幅広くサービス提供ができ、注文者は外出することなく商品を受け取れます。
登録されているレストラン数も非常に多く、大手チェーン店からマイナー店舗まで、気分に合わせて注文できるでしょう。
Uber Eats(ウーバーイーツ)ビジネスモデルの仕組み
Uber Eats 登場以前にもフードデリバリーサービスは存在していましたが、ビジネスモデルが大きく異なります。
これまでのフードデリバリーサービスは「レストランの従業員が注文者まで配達」していました。
つまり、フードデリバリーサービスでもビジネスモデルとしては完成していましたが、レストラン側は注文がない時でも従業員を抱えるリスクがありました。
一方、Uber Eats のビジネスモデルは、以下3つの項目で構成されています。
- 注文者
- 配達パートナー
- レストラン
注文者がアプリ上でレストランの商品を購入すると、自動的に「配達リクエスト」が配達パートナーに届きます。
配達リクエストを受け取った配達パートナーがレストランに商品を受け取りに行き、注文者に届けることが可能です。
レストラン側は新たに従業員を雇用することなく、注文者まで商品を届けられます。
そのため、Uber Eats は従来のフードデリバリーサービスが抱えていた課題を解決する形のビジネスモデルと言えるでしょう。
配達パートナーの報酬は時給制ではなく、完全成果報酬制です。
フードデリバリーの重要がないタイミングでも、レストラン側は報酬を支払う必要がありません。
配達パートナー側も自分が働きたい時に好きなだけ働けるため、安定したサービスとして利用しているのです。
ダイナミックプライシングとは
Uber Eats は「ダイナミックプライシング」と呼ばれる制度を導入しており、配達の需要と供給に合わせて価格を変動させています。
一般的に悪天候時はフードデリバリーの需要が高まりますが、配達の難易度が上がるため、配達パートナーは減少します。
しかし、Uber Eats では、悪天候時やイベント開催中は注文者が支払う配達手数料を値上げして、配達パートナーに支払う報酬をアップさせているのです。
配達の需要が高まった時は配達手数料をアップさせて配達パートナーを確保し、需要がなくなった時は手数料を下げることで、需要と供給をスムーズにマッチさせています。
ダイナミックプライシング制度を導入することで、Uber Eats 特有のレストラン側が配達員を雇用しないことで、発生するリスクを解決していると言えるでしょう。
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Uber Eats(ウーバーイーツ)注文者の注文から受取の仕組み
続いては、Uber Eats 注文者の注文から受け取りの仕組みを以下3つに分けて紹介します。
- 注文者の仕組み
- 配送手数料の仕組み
- 受け取りの仕組み
それぞれ順に解説します。
注文の仕組み
Uber Eats を利用する注文者の仕組みは、以下の通りです。
- アプリもしくは、公式HPからレストランを選択
- レストランの商品を確認し、注文・決済
- レストランが調理を開始
- 完成した商品を配達パートナーが受け取る
- 配達パートナーが注文者の元に商品を届ける
- 完了
注文者はUber Eats 専用のアプリもしくは、公式サイトから好きなレストランを選択すると注文が可能です。
アプリには、配達予定地域からUber Eats 加盟店の中で、配達対応エリアのレストランが表示されます。
ただし、配達対応エリア外に住んでいる場合は、アプリに表示されるレストランが著しく減少したり、配達できないこともあるため注意しましょう。
好きなレストランを選択した後は、気になる商品を選択し、決済することでレストラン側に注文が入ります。
注文が混み合っている場合は、調理自体に時間がかかるため、あらかじめ注意しましょう。
配送手数料の仕組み
Uber Eats を利用する際に発生する費用は、以下の3つです。
- 商品代金
- 配送手数料
- サービス料
Uber Eats では商品代金以外にも、2つの費用がかかることから、以下のような形で代金を算出可能です。
「1,000円(商品代金)×10%(サービス料)+100円(配送手数料)=1,200円」を注文者が支払うことになります。
それぞれの費用を下記にて解説します。
商品代金
商品代金とは、その名の通り注文する商品の費用を指します。
実際に店舗で注文する価格とUber Eats の表記価格は異なり、通常よりも高いケースが多いです。
また、取り揃えている商品数も店舗とは異なることが多く、実店舗よりも少ない傾向にあります。
特にマイナーメニューに関してはUber Eats で取り扱っていないこともありますので、注文する際は注意しましょう。
配送手数料
配達手数料とは、レストランから注文者まで配達する距離や需要に応じて変動する費用です。
注文者からレストランが離れている場合や悪天候で注文が混み合っている際は、配送手数料が高くなります。
平均して安い場合は50円前後、高い場合は500円前後の費用が発生するため、注意が必要です。
ただし、配達手数料に関しては、Uber Eats のクーポンを利用することで失くしたり、キャンペーン実施中は安くなったりします。
配達手数料を抑えてUber Eats を利用したい場合は、クーポンやキャンペーン情報を確認しておきましょう。
また、Uber Eats には「最低注文手数料」と呼ばれる費用が発生することがあります。
最低注文手数料とは、注文金額が税抜700円未満の場合に別途発生する費用を指しており、追加で150円のコストが発生するのです。
Uber Eats は700円未満の商品でも注文できますが、通常とは別に費用が発生するため、あらかじめ注意しましょう。
サービス料
サービス料とは、注文に対して必ず発生する費用です。
注文金額に対して10%のサービス料が発生するため、注文商品に合計が1,000円になると100円の手数料が求められます。
レストラン側もUber Eats に対して手数料を支払っているため、サービス料は注文者負担となるのです。
また、クーポンやキャンペーンを利用して、注文商品自体が割り引かれる場合、適用前金額を元にサービス費用が発生するため注意しましょう。
受取の仕組み
Uber Eats で注文した商品は、以下の手順で受け取ります。
- 完成した商品を配達パートナーが受け取る
- 配達パートナーが注文者の元に商品を届ける
- 完了・評価
注文を受けたレストランは内容を確認して、調理が完成した商品を配達パートナーに渡し、注文者が商品を受け取るとることで対応は完了です。
アプリや公式サイトでは、注文した商品を受け取り時刻や配達車両の現在位置なども確認でき、リアルタイムで配達状況を確認できます。
また、配達パートナーがダブルピックしている場合や道が混雑していると、アプリやサイト上にその旨が表示されますので、適度に確認しておきましょう。
商品を受け取った後は、アプリや公式サイトから配達パートナーへの評価、任意のチップを送ると、Uber Eats での対応は完了です。
チップは完全に注文者の任意となりますので、必ずしも送る必要はありません。
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーの登録から報酬受取までの仕組み
Uber Eats 配達パートナーの登録から、報酬受取までの以下3つの仕組みを解説します。
- 配達パートナー登録の仕組み
- 配達リクエストの仕組み
- 報酬受取の仕組み
それぞれ順に解説します。
配達パートナー登録の仕組み
Uber Eats の配達パートナーとして働くためには、事前に登録する必要があります。
バイクや自転車を持っているだけでは、配達パートナーとして活動することはできません。
Uber Eats の配達パートナーに登録する手順は、以下の通りです。
- Uber Eats 専用アプリを取得もしくは、公式サイトを開く
- 個人情報の提出
- 必要書類やプロフィール写真の登録
- アカウントの有効化
Uber Eats 配達パートナーとして働くためには、配達パートナー専用のスマホアプリ「Uber Driver」やUber Eats 公式サイトから登録を行います。
個人情報や各種本人確認書類の提出が完了した上で、審査に通過するとメールアドレス宛にアカウント有効化に関する情報が届きますので確認しましょう。
また、アカウント有効化する際は簡易的な交通テストが必要になりますので、合わせて済ませておく必要があります。
配達リクエストの仕組み
配達パートナーとして登録が完了した後は、正式にUber Eats の配達パートナーとして活動可能です。
Uber Eats で配達を始めるためには、配達リクエストを受け取る必要があります。
配達リクエストとは、依頼されたレストランの情報や距離・最低獲得報酬が確認できる、配達に必要な依頼書です。
配達リクエストを確認した上で、受注するとUber Eats 配達パートナーとして仕事を始められます。
配達リクエストを受け取りためには、専用のアプリ「Uber Driver」をダウンロードしてログインしましょう。
Uber Driverを開くとアカウント状態がオフラインになっているため、中央に表示される「出発ボタン」をタップすることで、オンラインに切り替わり、活動を始められます。
オンライン状態だと近隣にあるUber Eats 加盟店から、配達リクエストを受け取れるようになります。
配達リクエストを受注した後は、レストランから商品を受け取り、注文者の元まで届けましょう。
注文者に商品を届け終わったら、配達パートナーとしての仕事は完了です。
報酬・収入受取の仕組み
Uber Eats 配達パートナーは、配達1件ごとに報酬が発生します。
報酬受取は、以下3つの項目で構成されています。
- 基本配達報酬
- サービス手数料
- インセンティブ
Uber Eats の配達報酬を算出する場合は、以下の通りです。
「500円(基本配達報酬)− 10%(サービス手数料)+100円(インセンティブ)= 550円」Uber Eats では、この項目を自動的に計算し、配達が完了した後に報酬が支払われます。
もっと詳しくUber Eats の収入について解説している記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
ここでは、それぞれの費用について解説していきます。
基本配達報酬
基本配達報酬とは、配達する距離・時間によって変動する報酬です。
配達パートナーが商品を届ける場合、必ず含まれる費用であり、報酬の大部分を含みます。
以前までは距離だけが基本配達報酬の基準でしたが、2020年以降は配達依頼を受けた場所から、レストランまでの距離も反映されるようになりました。
また、基本配達報酬には「配達調整金」も含まれています。
配達調整金とは、通常よりも道路が混雑している場合や配達の需要が高まっている場合に加算される報酬です。
商品完成予定時刻よりも、大幅に完成が遅れた場合は発生するケースが多いため、配達パートナーの不満を解消する内容と言えるでしょう。
サービス手数料
サービス手数料とは、基本配達報酬から差し引かれる金額を指します。
基本的には報酬から10%が差し引かれるため、あらかじめ把握しておくと良いでしょう。
インセンティブ
インセンティブとは、基本配達報酬とは別に獲得できる報酬です。
Uber Eats には、以下4つのインセンティブが存在します。
インセンティブ名 | 内容 |
---|---|
ブースト | ・注文の多い時間帯・エリアで注文すると倍率に合わせて基本料金がアップする ・ブースト倍率は「1.1〜2×」など需要によって変動する |
クエスト | ・一定期間中にクエストを達成することで追加報酬を獲得できる ・クエストには「日跨ぎクエスト」や「雨の日クエスト」など種類が存在する |
チップ | ・配達先の注文者からチップを獲得できる仕組み ・1円から獲得可能 |
ピーク料金 | ・基本報酬+特別報酬を獲得できる ・ランチやディナータイム、雨の日など配達の需要が高まると発生する ・需要に応じて報酬額が変動する |
上記インセンティブは基本報酬とは別に獲得できるため、うまく活用すれば大幅に報酬額をアップできます。
特に雨の日や猛暑日など、悪天候になると配達の需要は高まるため、ブーストやピークタイムの発生確率が高いです。
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Uber Eats(ウーバーイーツ)のデメリット
Uber Eats を利用するデメリットを、以下3つの項目から解説します。
- レストランパートナーのデメリット
- 注文者のデメリット
- 配達パートナーのデメリット
それぞれ順に紹介します。
レストランパートナーのデメリット
レストランパートナーがUber Eats を導入するデメリットは、以下の3つです。
- 顧客からのクレームが増える
- 新たなオペレーションの追加
- Uber Eats 側へ手数料の支払い
Uber Eats の配達パートナーは自社の従業員ではないため、通常よりも提供の質が低下する傾向にあります。
配達した商品が「袋の中でぐちゃぐちゃだった」「注文から提供が遅すぎる」など、質の低下によるクレーム増加が懸念されるでしょう。
また、新たなオペレーションが発生することで従業員の工数増加、手数料発生なども考えられます。
特にUber Eats を介して注文された売上の35%は手数料として支払う必要があるため、レストランには大きなデメリットと言えるでしょう。
注文者のデメリット
Uber Eats 注文者のデメリットは、以下の3つです。
- 需要が高まっているタイミングに注文すると到着に時間がかかる
- 稀に商品が破損していることがある
- 実店舗で注文するよりも費用が高い
自宅から簡単に商品を注文できるUber Eats ですが、配達需要が高まっている場合、到着までに時間がかかります。
基本的に注文から到着までは30分前後ですが、ピークタイムになると1時間以上待つケースも多いです。
さらに、配達パートナーの対応によっては、商品に破損が見られることもあります。
到着時刻が遅れたり商品が破損したりするのは、注文者にとってデメリットと言えるでしょう。
配達パートナーのデメリット
配達パートナーがUber Eats を利用するデメリットは、以下の3つです。
- 報酬が安定しない
- 事故に遭う危険がある
- 自転車だと体力に限界がある
配達パートナーはいつでも仕事を始めることができますが、配達リクエストが少なければ、希望の報酬額は得られません。
常に安定した金額を稼ぎ続けるには、常にオンラインで活動し続ける必要があるでしょう。
また、自転車やバイクに乗って商品を配達するため、事故に遭うリスクが非常に高いです。
一定の危険性を抱えながら仕事を進める点は、配達パートナーのデメリットと言えるでしょう。
Uber Eats(ウーバーイーツ)のメリット
Uber Eats を利用するメリットを、以下3つの項目から解説します。
- レストランパートナーのメリット
- 注文者のメリット
- 配達パートナーのメリット
それぞれ順に紹介します。
レストランパートナーのメリット
レストランがUber Eats を導入するメリットは、以下の3つです。
- 初期費用や固定費がかからない
- 従業員を雇う必要がない
- 集客手段を大幅に広げられる
Uber Eats は売上の35%を手数料として支払う必要があるものの、初期費用や固定費なく始められます。
配達自体が少なければ手数料を支払う金額も相対的に減少するため、無駄なコストが発生する可能性も低いです。
また、新たに従業員を雇うことなくフードデリバリーサービスを始められるため、コストを抑えながら、集客・売上アップの手段として活用できます。
注文者のメリット
注文者がUber Eats を利用するメリットは、以下の2つです。
- 自宅にいながら商品を注文できる
- 配達状況をスマホで確認できる
注文者は専用のスマホアプリがあれば、自宅から出ることなく商品の注文が可能です。
Uber Eats 加盟店は日本全国の様々な店舗に存在し、注文から平均30分で到着します。
また、配達パートナーの状況はスマホからリアルタイムで確認できるため、注文後も予測しながら行動が可能です。
自宅から話題の料理をすぐに食べられる点は、Uber Eats を利用する最大のメリットと言えるでしょう。
配達パートナーのメリット
配達パートナーがUber Eats を利用するメリットは、以下の3つです。
- 好きなタイミングで働ける
- 配達すればするほど報酬を獲得できる
- 働きながら運動不足を解消できる
あらかじめ配達パートナーとして登録しておけば、スマホと配達バッグだけで働き始められます。
個人事業主として配達することになるため、時間や服装に縛られることなく好きなタイミング働くことが可能です。
また、徒歩や自転車で配達を実施する場合、働きながら運動不足を解消できます。
配達パートナーとして登録すればすぐに働けるため、ちょっとした隙間時間や会社員の副業として、最適なお仕事と言えるでしょう。
【まとめ】Uber Eats(ウーバーイーツ)の仕組み
以上、Uber Eats の概要からビジネスモデルの仕組み、注文から受け取りまでの詳しい流れを解説しました。
Uber Eats は配達パートナーが個人事業主として働くため、従来のフードデリバリーサービスとはビジネスモデルが大きく異なります。
また、ダイナミックプライシング制度の導入で、需要と供給に合わせて報酬や支払い金額を変更しています。
Uber Eats を構成する仕組みには、これまでにないメリットが存在しますので、気になる方は、ぜひ登録してみてください。
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